今更ながら、1年前くらいにみた『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。
映画の公開時から、監督、脚本、主演を務めるジョン・キャメロン・ミッチェルの歌と演技が素晴らしいというコメントを読んでいて気になっていた。
冷戦中の東ベルリンに生まれたヘドウィグは、アメリカ兵と恋に落ち性転換手術をするも失敗、さらにその彼にも裏切られてしまう。
その後出会ったトミーに恋をし共に曲をつくるが、トミーはそれを自作と称しひとり成功してしまう。
ヘドウィグはトミーのツアーを追いかけライブ会場の近くで自らもライブをし続けるが…
始まってすぐに惹き付けられて目が離せなくなる。
この映画ではストーリーはそれほど重要ではないように思う。
ほとんどすべての事はヘドウィグの歌う、内面をさらけだす痛々しいほどの音楽たちによって語られているように感じる。
本当の自分を探し、欠けているものを求め、もがき、傷付き、様々な挫折を繰り返すけれど、純粋さを失わず愛を信じているヘドウィグ。
見つかった答えは求めていたようなものではなかったかもしれないけれど・・・
暗くて前が見えないとしても、そのままで十分完全だと自分を受け入れ、ありのままの自分で歩いていく。
その一歩を踏み出す勇気をヘドウィグからもらえる。
それにしてもヘドウィグの夫イツハクが…
最後の最後まで気が付かなかった!サプライズ!!
挿入歌の「愛の起源」は、かなしくてかっこいい。
サントラも欲しくなる。
そしてきのう『taxi4』DVDをみていたら、予告で新作『ショートバス』をやっていた。
かならずみる!